2017 のんびりSFC修行 〜解脱済み〜

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東北新幹線 グランクラス乗車記

こんにちは。たもっちです。

引っ越してからというものすっかりブログの更新ペースが落ちてしまいました。

今回は、先日、東北新幹線のグランクラスに乗ってきたことを記事にします。

 

目次

 

グランクラスとは

東北新幹線を走るE5系・H5系と北陸新幹線を走るE7系・W7系に上級クラスのシートとサービスです。

座席数は3列×6列の18席。シートピッチはグリーン車より大きい1,300mm。大型の電動リクライニングシートです。

ハード面だけでなく軽食・ドリンクサービスが付くなどANAやJALの国内線上級クラスに匹敵するサービスがあります。

※早朝深夜や「なすの」などでは軽食・ドリンクサービスがない列車もあります。

時刻表等で確認をしてください。

 

東北新幹線について

現在の東北新幹線は新青森以遠行きの速達タイプの「はやぶさ」、盛岡までの速達タイプ「はやて」、盛岡までの準速達タイプ「やまびこ」、郡山までの各駅停車タイプの「なすの」で運行されています。

いずれの種類にもE5系・H5系は使われますが「はやぶさ」だけは必ずE5系・H5系が使われて宇都宮から盛岡までは最高速度320km/hで運転されます。

 

新幹線の料金

新幹線の料金立て付けは運賃+特急料金+その他料金です。

特急料金は指定席は繁忙期・通常期・閑散期で±200円です。そしてグランクラスやグリーン車、自由席に乗車する際は通常期の特急料金から520円引きとなります。

 

グランクラス料金は距離制になっています。〜100kmで6,170円で200kmまで、300kmまで、そして700kmまで701km以上に区分されています。

東京から盛岡までなら700kmまでで9,250円です。

 

はやぶさ特別料金に注意

「はやぶさ」に大宮−盛岡間を普通指定席に乗車する場合、通常の特急料金に最大510円上乗せされます。東京から盛岡までだと「はやぶさ」は最短2時間10分。同様に「はやて」で2時間55分。「やまびこ」3時間11分となり「はやぶさ」は最大1時間くらい速いということが追加料金の根拠のようです。

 

あえて東京−盛岡間を「やまびこ」に乗車

東京−盛岡間を移動する際、普通は「はやぶさ」の普通席を使用します。「はやぶさ」は全席指定列車です。

しかし、今回はあえて「やまびこ」を選びました。何故ならグランクラスを長い時間楽しみたいから!

料金を比較するとこんな感じです。

「はやぶさ」の指定席使用で14,740円です。「はやぶさ」のままグランクラスにすると23,470円です。そして「やまびこ」のグランクラスだと22,780円となります。

約1時間余分に時間がかかりますが690円安くなります。

すごくケチくさい話になりますが、時間あたりのコスパという点ではお得と言えなくもありません。

目的地に早く着くことを目的とするなら全くもって本末転倒な話ですがグランクラスに乗ることが目的ならこれはこれでけっこうお得かなぁと思います。

 

今回は東京駅を15時36分に出発する「やまびこ57号」に乗車します。

東北新幹線の東京駅は上越・北陸新幹線と共用してホーム数が少ない関係で入線から発車までの時間が短いです。今回は12分ほどで折り返しですがその間に車内清掃もありますので乗車するとあっという間に出発します。

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豪華!グランクラスの座席

こちらが私の座席です。1Aですが航空機と違って1Aが常に先頭なるわけではありません(笑)

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こちらは全部倒した状態です。あまり倒れているように見えませんが実際にはスーッと眠れるような快適座席でした。

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こちらは2列側の座席です。仕切りの衝立がすこし小さいかなとも思いますがどうでしょうか。

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電動リクライニングのコントロールパネルです。真ん中あたりにあるボタンがアテンダント呼び出しボタンです。

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写真を撮り忘れましたがコントロールパネルの反対側の肘掛け部分はドリンクテーブルになっています。こちらのドリンクテーブルは折りたたみ式になっていて広げると2倍の広さの小テーブルになります。

そして肘掛け部分にある取っ手を持ち上げると大テーブルが出てきます。

大テーブルは前後にスライドさせることができます。

 

各座席にはコンセントが付いていますのでパソコン作業やスマホの充電も可能です。

アメニティとしてはスリッパが各座席に最初から用意をされています。

毛布やアイマスクもありますがアテンダントさんに言って出してもらうようです。

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スリッパはプレミアムクラスより豪華(に見えます)

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グランクラスのサービス

東京駅(上野駅だったかも)を出発するとアテンダントさんが先頭部分でご挨拶をします。そして、おしぼりの配布と軽食とドリンクの注文を取っていきます。

メニューは各座席に設置されています。

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今回は盛岡到着後に運転しなければならないのでコーラを。そして、軽食は和食をお願いしました。

ちなみにおしぼりですがかなりしっかりしたでっかいものが渡されました(笑)

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本日の軽食(和食)

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銀杏串が視覚的にも秋を感じさせる美味しいお弁当でした。

やっぱり飛行機のプレミアムクラスと比較をしてしまいますが温かいスープやお味噌汁があればなぁって思うのは贅沢病ですかね(^_^;

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そしてこちらが一緒に提供されたお茶菓子です。りんごを使ったパウンドケーキです。

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こちらはホットコーヒーです。グランクラスロゴの入ったグラスです。

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ちなみにANAのプレミアムクラスだと飲み物は飲み終わって下げてもらうときには必ずと言っていいほどおかわりを聞かれるのですがグランクラスではそれはありませんでした。

 

グランクラスの雰囲気

グランクラス客室内への扉です。ゴールドの扉にGranClassの文字。

下の注意書きが少し雰囲気を壊している気もしますがしょうがないですね。

今回は「やまびこ」を利用したので停車駅が多いのですが、明らかにグランクラスを見てみたいという人が通り抜けることが何回かありました。

飛行機と違って途中の停車駅があるのでしょうがないですね。

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盛岡到着前は私一人になりました。

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グランクラスの感想

今年、さんざんプレミアムクラスに搭乗したのでどうしても比較としてしまうのですが・・・。

プレアムクラスのCAさんはかなり積極的にお客さんにアプローチしてきますがグランクラスのアテンダントさんは距離を保つような印象です。

「はやぶさ」とは違うと思いますが、「やまびこ」は駅に到着する前に室内を巡回します。それ以外はデッキの乗務員室にいて呼び出しボタンで注文伺いに来ます。

下車時にデッキでお見送りをするのはどちらも同じですね。

座席に関してはグランクラスがサービス開始5年くらいなのでシートタイプはどれも同じで新旧がありません。ANAでいえば国際線仕様のBUSINESSCradleに近い感覚ですごくよかったです。

あと、飛行機と違って列車によって乗車時間が変わるので時間的に余裕があるときには時間あたりのコスパがよくなるのも鉄道ならではと言えるかもしれません。

青森や北海道新幹線の新函館まで行く場合は「やまびこ戦法」は使えませんがグリーン車に乗るくらいならグランクラスは十分納得のいく価格かなとは思いました。

飛行機だと気流の関係で激しい揺れにあうことがありますが、新幹線だとそのような揺れはありません。しかし、列車のすれ違いの際と後続の「はやぶさ」に抜かれる際に一瞬強い横揺れが発生します。それでも飲み物がこぼれたり、テーブル上のものが落ちるようなことはありません。

あと、飛行機との比較でいえばもう一つ決定的な違いがあります。

飛行機だと搭乗前に空港ラウンジが使えますが新幹線にはラウンジはありません

追記:コメントをいただいたのですが、東京駅八重洲中央口グランルーフ1階にある「ビューゴールドラウンジ」で乗車当日のグランクラス券を提示することでラウンジを利用できます。情報収集不足をお詫びいたします。

www.jreast.co.jp

元々、空港に早めに到着しなければならない飛行機とギリギリで飛び乗ることのできる鉄道との文化の違いなので優劣の問題ではありませんがグランクラスに汗だくでギリギリで飛び乗るのはあまり考えたくないですね(笑) 

今後は上越新幹線にもグランクラスの導入予定があるようです。E5系・H5系の増備とともに運行本数も増えていきますので機会があれば是非一度乗ってみるのもいいのではないでしょうか?